「親と仲直りしたい」
「関係を早く修復したい」
「過去のわだかまりを手放したい」
そんな思いを抱えていませんか?
親との関係は、人生全体に大きな影響を与えます。関係がこじれたままだと、自己肯定感が下がったり、人間関係に影響が出たりすることもあるでしょう。

この記事では、親との関係を改善するための方法を紹介します。
- 仲直りする前に知っておきたい心構え
- 和解に向けた具体的な行動ステップ
- 仲直りを進めるときの注意点
この流れを理解すれば、親との関係も自然と変わっていくはずです。モヤモヤした気持ちが薄れ、日常がもっと軽やかになるでしょう。
なお、親との関係を根本から見直したい方には「思考の学校」の体験講座がおすすめです。まずは自分の思考パターンに気づくきっかけを得ることで、親子関係を見直す第一歩を踏み出せます。
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【大前提】親と仲直りする前に知っておきたい3つのこと
親と仲直りをする前に、まず知っておきたい大切なポイントがあります。
- 親と和解したほうがいい理由
- 親の長所と短所を見極めることが和解のヒント
- 親と本当の意味で和解をしたメリット
順番に見ていきましょう。
1.親と和解したほうがいい理由
親と和解することは、実は自分自身を肯定することにつながります。 多くの人は、子どもの頃に親から言われた言葉や態度に傷ついた経験を持っています。
たとえば、次のような言葉をかけられた方もいるでしょう。
- なんでそんなこともできないの?
- 本当にダメな子だよね
- 産まなきゃよかった
こうした言葉は、大人になった今も心に深く残っていることがあります。

ただし、その事情を子どもが知ることはほとんどありません。そのため「自分はダメな存在だ」 「どうせ認めてもらえない」という思い込みを抱き、自己肯定感を下げる原因になってしまうのです。
その結果、親を強く否定する気持ちが、自分自身へのネガティブな感情へとつながっていきます。そうなるとさらに、自信を失いやすくなったり、人間関係に不安を感じやすくなったりする悪循環に陥ってしまいます。
だからこそ、親との関係を見直して 「この親から生まれてきてよかった!」と思えるようになることが大切なのです。本当の意味での和解とは、ただ仲良くすることではありません。
「この親がいてくれたから、今の自分がある」と素直に受け入れられるようになることです。それが、自分らしく生きるための大きな一歩となるでしょう。
2.親の長所と短所を見極めることが和解のヒント
親の長所と短所を見極めることは、親への理解を深め、和解への第一歩となります。

反対に、良いと思っていた面も、見方を変えれば短所に映ることもあります。
たとえば、Aさんは「親が怒りっぽくて、よく注意されるのが嫌だった」と話していました。それを聞いたBさんは「親にほとんど叱られず、放置されていた」と感じていました。
Bさんは「子供の頃、親にもっとかまってほしかった!Aさんが羨ましい!」と思っていたそうです。 このように、環境が違えば、親に対する感じ方も大きく変わってきます。
大切なのは、一面だけで親を判断せず、長所と短所の両方を冷静に見つめることです。
さらに、親の性格は、あなた自身の性格や価値観にも少なからず影響しています。大きく分けると、次の2つのパターンが見られます。
将来、自分がなる性質 | 将来、自分がなる性格 |
親と似た性質になる | 話を聞かない・おせっかいが多い・細かい |
親を反面教師にして逆の性質になる | 話をよく聞く・干渉しない・見守る |
大切なのは、親との関係が、自分にどのような影響を与えているかを見つめ直すことです。 それは、親への理解を深め、和解への道を開く大きなヒントとなります。
3.親と本当の意味で和解できると得られるメリット
親と本当の意味で和解できると、心にかかっていたブレーキが外れていきます。このブレーキとは、自分に「無理だ」「できない」と心に制限をかけ、挑戦をあきらめてしまうメンタルブロックのことです。
親を受け入れられず、否定する気持ちが根づいていると、ネガティブな思考を無意識に繰り返すようになります。
しかし、親を受け入れられるようになると自然に前向きになり、次の変化が現れます。
- ポジティブに生きられる
- 親だけでなく、人間関係全体が良好になる
- 不安や心配が減ってくる
こうして、自己肯定感が高まっていきます。

【基礎編】親と仲直りする方法4ステップを解説
親と仲直りするための基本的な手順は、次の4つです。
- 親へのモヤモヤを紙に書き出す
- 理想の親像をイメージしてみる
- 今の親と理想の親を比較してみる
- 親から受け取っている恩恵を探す
順番に詳しく解説していきます。
1.親へのモヤモヤをノートに書き出す
親へのモヤモヤをノートに書き出しましょう。ノートに書くことで、頭の中でぼんやりしていた感情が整理されやすくなるからです。
今感じていることだけでなく、過去に言われて傷ついた言葉も書き出すのがおすすめです。

ここで、Aさんの体験をご紹介します。Aさんは小学校6年生で運動会のリレーでアンカーを務めたとき、母親が皆の前でズボンを直そうとしました。
その姿を後輩に見られたときに、恥ずかしさを感じたそうです。周囲から「親に甘えていてダサい!」と思われるのが嫌だったそうです。
また家庭でも、食事の場面で次のような違和感を抱いていました。
- 食事中、母親が自分の見たかったTV番組を変えてしまった
- 「こんな豪勢なご飯が食べられてうらやましいわね」と皮肉を言われた
そのため、Aさんは食事が終わるとすぐに自室へ戻り、好きなYouTubeやゲームに没頭していたそうです。
このようにモヤモヤや違和感をノートに書き出すことで、過去の親とのトラウマが見えやすくなります。 まずは難しく考えず、思いついたことを自由に書き出してみましょう。
2.理想の親像をイメージしてみる
自分の理想の親像をイメージしてみましょう。まず、親が今とは違う性格だった場合をイメージしてみてください。
ここでは、Aさんの母親を例に考えます。
母親のタイプ | 母親の性格 |
現実の母親 | 話を聞かない・おせっかいをやく・細かい |
理想の母親 | 話をよく聞く・放任する・温かく見守る |

ゴミを落としても注意されることなく、母親が代わりに片づけるような環境です。このような育ち方をすれば、言いたいことをズバズバいうような自己中心的になったリスクも考えられます。
「母は何でもしてくれるのに、他人は違う!」と不満を抱き、人間関係に苦労したかもしれません。
現実の母親像は話を聞かず、おせっかいで、細かい性格でした。そうした母親に育てられたからこそ、Aさんは言いたいことをこらえ、周囲との協調性を大切にする姿勢を身につけられたのです。
理想の親像をイメージすると、今の親から得られているメリットが見えやすくなります。
3.今の親と理想の親を比較してみる
今の母親と、理想とする母親を比較してみましょう。現実の母親は話を聞かず、おせっかいをやくような細かい性格でした。

- YouTubeを見る
- ゲームをする
- SNS発信する
Aさんはこのように、一人の世界を楽しむ習慣が自然と身についたのです。
一方、もし母親が自分の話をよく聞き、温かく見守る性格だったとしたら、Aさんは家族とテレビを見ながら過ごしていたでしょう!
きっと、自分の世界に入る機会は少なかったと思います。家族でテレビを見て一日が終わる生活を繰り返していれば 「これをやりたい!」という夢を持ちにくくなります。
その結果、ただ勉強して大学に進学して、普通に会社に就職していたかもしれません。それが本当に自分が望んでいた未来かを、改めて見直してみましょう。
それを知るために、今の親と理想の親を比較することが大切なのです。
4.今の親から得ているものを書く
親の嫌だった部分に目を向けるのではなく、そこから得たものに注目してみましょう。そうすることで、親に対する見方が変わってきます。
Aさんの母親は人の話をあまり聞かないタイプです。その母親の影響で、Aさんは子供の頃、食事のあと次第に部屋にこもるようになりました。
しかし、そこには次のような恩恵がありました。
- 一人で過ごす時間が増え、自分と向き合い、夢を持ちやすくなった
- YouTubeに熱中し、同じ趣味を持つ友達ができた
- SNS発信を通じて、動画編集が得意になった
今の母親に育てられたからこそ、Aさんは自分の世界に集中してYouTubeに夢中になり、副業として動画編集に取り組むようになりました。
その結果、Aさんは動画編集の仕事で月100万円を稼ぎ、独立したそうです。もし母親が話をよく聞くタイプだったら、外で友人と遊ぶ時間が増え、動画編集の仕事に出会うことはなかったかもしれません。
仮に理想的な親だったとしたら、普通に会社に就職していて、月20~30万円で暮らす人生だった可能性もあります。

親の恩恵に気づくことで、自分や親を肯定できるようになり、人生がプラスに変わっていきます。
4-1.親からの恩恵に気づくと自己肯定感が高まる
今の親から受け取っている恩恵に気づくと、心の中のメンタルブロックが自然と外れやすくなります。これはAさんが大人になり、実家に帰って親と一緒にご飯を食べ、テレビを見ていたときの話です。

子供の頃の母親の嫌だった体験 | 母親と仲直りした後の行動 |
母親が自分の見たかった番組を変えてしまった | 「母さんはこういう番組が好きなんだね!一緒に楽しもう!」と受け入れられた |
「こんな豪勢なご飯を食べられて、あなたはいいわね」と嫌味を言われた | 「久しぶりにお袋の味が食べられて嬉しいよ!」と感謝できた |
このように、以前なら気になっていた母の言動も、自然と受け流せるようになったそうです。ちなみに、この変化は周囲の人に対してイライラすることも減ることもメリットです。
たとえば、Aさんの彼女が「ちょっと見てみて、この時計かわいくない?あなたのファッションセンス、ちょっとダサいからこういうものを買ったほうがいいわよ」と言ったとしましょう。 以前なら「うざい!」「ほっといて!」と反発していたかもしれません。
しかし、親との和解を通じてメンタルブロックが外れると「うん、かわいいね!僕もそういう時計を今度買おうかな!」と、受け入れられたそうです。これは、親と和解した結果、メンタルブロックが外れた確かな証です。
【応用編】親と仲直りする方法3ステップを解説
ここからは、親と仲直りするための応用編を3ステップを紹介します。
- 短所を長所に言い換える
- 親への「感謝の手紙」を書く
- 感謝の手紙を親の前で読む
順番に詳しく見ていきましょう。
1.親の短所を長所に言い換える
親と仲直りするためには、親の短所を長所として言い換えることが大切です。短所だと思ってイライラしていた部分も、見方を変えるだけで、ポジティブな気持ちに変わります。
たとえば、次のように言い換えてみましょう。
- 気が短い → エネルギーがある
- 片づけをしない → 細かいことを気にしない
- ケチ → 節約家
- こだわりが強い → 探究心がある
- テレビを見ながら寝る → 自由に生きている

書き出した分だけ、親に対する見方が変わり、より広い視点で接することができるようになるでしょう。
2.親への「感謝の手紙」を書く
親への感謝の気持ちを手紙に書くことは、親と仲直りするために効果的なのでおすすめします。

ポイントは「この父と母に生まれてよかった」と心から思いながら、感謝の気持ちを込めて書くことです。過去に対する複雑な思いがあったとしても、今の親でよかったと受け止め、感謝の言葉で書きましょう。
さらに、手紙を書くだけでなく、声に出して読むことで、気持ちがより深く腑に落ちます。
3.親に向けて感謝の手紙を読む
書き上げた感謝の手紙は、できれば親の前で読むことをおすすめします。ただ書くだけでなく、言葉にして伝えることで、親との心の距離がぐっと縮まるからです。
実際にこれを実践した半分以上が、感動して涙を流しています。それだけ、感謝の思いを言葉にすることには大きな力があります。
もし直接会うのが難しい場合は、電話かオンライン会議で親に伝えましょう。大切なのは、しっかりと言葉にして届けることです。

多くの親が「もちろんだよ」と答えてくれるでしょう。この瞬間「自分は愛されて育ったんだ」という感覚が心に深く根づき、メンタルブロックが一気に外れていきます。
こうして、自己肯定感が一気に高まり、自分自身に対する信頼感が強くなっていくでしょう。
なお、感謝の手紙をきちんと書きたい方は「予祝5DAYSチャレンジ」がおすすめです。予祝5DAYSチャレンジとは、理想の未来を描きながら自己肯定感を高める、5日間の無料講座です。
予祝5DAYSチャレンジの4日目に感謝の手紙の具体的な書き方が紹介されていますので、ぜひ参加してださい!
【心構え編】親と仲直りするために気をつけたい2つのこと
親と仲直りするために気をつけたいことは次の2つです。
- 親に対する決めつけを手放す
- 恩は親に返さなくていい
順番に詳しく解説していきます。
1.親に対する決めつけを手放す
「親は自分のことをまったく理解してくれない」という決めつけを、手放していきましょう。親との関係がうまくいっていないとき、誰しも相手の気持ちを考えずに、自分の不満ばかりに意識が向きがちです。
とくに、過去に親に助けを求めたのに応えてもらえなかった経験があると、ストレスを抱きやすくなります。
たとえば、今自分が学生なら、 学費を払ってくれているのは親です。 「親は助けてくれない」と感じたとしても、実際に自分で学費をすべて負担するのは簡単なことではありません。
土日もアルバイトをして学費を払える学生は多くないでしょう。

「親がやってくれて当然」と思うと 「親が悪い」という被害者意識が強まってしまいます。この被害者意識を手放すには、感謝の視点を持つことが有効です。
そのためにも、まずは親への感謝の手紙を書くことから始めてみましょう。
2.恩は親に返さなくていい
親から愛情を受け、恩返しをしたいと感じる人もいるでしょう。また、自分は親不孝だと責めてしまうこともあるかもしれません。
しかし、恩は必ずしも親に直接返す必要はありません。

親から受けた恩は、自分ができる形で誰かに返していけば大丈夫です。 このように自分が受けた恩を、恩人以外の誰かに渡していくことを「恩送り」と言います。
とはいえ「どうやって恩送りをすればいいのか分からない」という人もいるでしょう。
そこで、具体例を紹介します。
- 親に助けられたから、兄弟姉妹を支える
- 部活で先輩に助けられたから、今度は後輩を助ける
- けがで医者に救われたら、自分が医者になって患者を救う
こうした形で、受けた恩を次の誰かに渡していきましょう。
親と仲直りする方法をさらに実践したい方は思考を変えることから始めよう
親と仲直りする方法は理解できても、いざ一人で実践しようとすると難しさを感じる方も多いでしょう。なかには「どうしても親を許せない」という思いを抱えている方もいるでしょう。
それも無理はありません。親から受けた心の傷は、簡単に消えるものではないからです。

こちらは親との関係を見直し、不安やマイナスの感情に向き合い、仲直りのきっかけをつかめます。親との関係に悩み続けている今を終わらせ、自分らしい人生を歩み始めたいなら、 ぜひこの機会に一歩を踏み出してください!