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倒産寸前の居酒屋を予祝で救った「魚串炙縁(うおぐしあぶりえん)」

倒産寸前の居酒屋を予祝で救った
「魚串炙縁(うおぐしあぶりえん)」の例です。

「ずっと赤字だから店をたたむことにした」

当時、彼らは20代なかばで、
居酒屋のオーナーに雇われて働いていました。
ある日、オーナーから呼び出され、
「ずっと赤字だから店をたたむことにした」
告げられてしまいます。
しかし彼らは、このお店が大好きだったのです。
でも、立地が悪くて、
お客さんがなかなか入らない。
 
そこで、当時のスタッフ5人で温泉に出かけ、
その旅館で、こんな「遊び」を始めたのです。
 
「僕らの居酒屋はいま倒産寸前だけど、
 そこから一発逆転、
 大人気の居酒屋になって、
 本も出版されて、
 1000名の前で講演しているという設定で講演しよう。
 まずは、この旅館の部屋が、
 1000名のお客さんのいる大ホールだと想像して、
 なんで成功したのか講演してみよう」
そして、この講演会にテレビ局の取材も来ているという設定で、
ホームカメラを回してインタビューし合ったのです。

奇跡を引き寄せる予祝インタビュー

「なんで倒産寸前のお店が大人気の居酒屋に復活できたんですか?」
現実は、倒産寸前なのに、
そんなふうに聞いていくのです。
この質問に、1人のスタッフがこう答えました。
「『俺たちみんな家族だろ!』のひと言にみんなのハートに火がついたんです。
 それで、いままでお店に来て名刺交換してくださったお客様に、
 手紙を書いたんです。
 いかに僕たちがこのお店を大好きかって気持ちと感謝の気持ちを」
 
ちなみに、「俺たちみんな家族だろ!」なんて誰も言ってないんです。
聞かれたら、
即座に出まかせで答えなければいけないというのが
予祝インタビュールールなんです(笑)。
ノリで適当に答える。
すると場が盛り上がってきます。
予祝のポイントは何を言うかではなく、
未来に待っている喜びを想像し、
先に味わうことにあります。

彼らは倒産寸前の状況で、
史上最高の未来を想像し、
それをすでに実現したという設定で
演技して盛り上がり、喜び合ったのです。
この日、浮かんだアイデアは
ノートにメモしておいて、
お店に戻ってからすべて実行に移したそうです。
すると、なんとわずか1カ月で
1年分の利益が上がったのです。
 
そしてほんとうに超人気の居酒屋になり、
1500店舗のなかから選ばれ、
居酒屋甲子園に出場。
5000人のホールで話すことになり、
『20代の働く君に贈る大切なこと』(松本望太郎著、学習研究社)
という本のなかでも取り上げられ、
テレビ局まで取材に来たのです。
倒産寸前ながら、
前祝いしたことが、
全部、怖いくらいそのとおりに実現したのです。
喜びが溢れる場には、
最高のインスピレーションが舞い降りてくるのです。
これが「予祝」の威力です。

予祝のできる居酒屋

彼らは、前祝いの恐ろしいまでの効果を実感していますから、
お客様と「前祝い飲み会」「前祝い乾杯」が広がったのだそうです。
お客様の夢が叶ったことにして、
前祝い乾杯をするのです。
それで、本当に夢を叶えられたお客様もたくさんいるそうです。
たとえば、客室乗務員になりたくて、
でも10年間トライし続けていても
なかなか夢が叶わない女性がいました。
そこで試験前に前祝いプレートを作って
先にお祝いしてあげたら、
その年、見事に試験に合格し客室乗務員になれたそうです。

億万長者になりたいと夢をも持つ、
岐阜から来てるお客様に、
「予祝インタビュー」をしたら、
ほんとうに億万長者になり、本も出版。
出版記念パーティを居酒屋でやってくれたそうです。
「魚串炙縁」は毎月1日、
社員みんなで神社(一番近くの氏神様)に感謝のお参りに行き、
1カ月の振り返りと、
次の1カ月の目標を言って予祝をするんだそうです。
 
ひすいこたろう・大嶋啓介『前祝いの法則』フォレスト出版 (2018/6/8)

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